素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)



素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)
素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)

商品カテゴリ:物理学,化学,数学,地学,科学,学習,知識
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フェルマーの次に

サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」をわくわくしながら読み、「暗号解読」を読んで、映画「エニグマ」にドキドキ。ペーパーバックの「ビッグバン」をよんでいる最中に出くわした本書。「フェルマー」の感動が甦ります。数学に敬意を、そして美しさを感じることができ、もういちど数学の勉強をしてみたくなりました。学生時代、ぜんぜんダメと思っていた数学。それでも、学習参考書を買ってきました。計算できなくっても、何を言っているのか分からなくっても、数学が伝えようとしていることが「見慣れたものを新しい言葉で表現してみると別のものがみえてくることがある」という本書のメッセージに励まされ、あわせて読み進めています。音楽を美しいと感じ、絵画から美しさとメッセージを感じ取る感性がごく自然なことだと理解でき、そして数学の美しさを発見できたことは、「フェルマー」以上の贈り物かと思います。
感じろ!ゼータの波!

と呟きたくなる。当然ながら決着するテーマではないけれど、クライマックスまで十分に楽しませてもらえる。数学に詳しくてもそうでなくても。訳者は青木薫のほうが上か?と思える翻訳箇所があった。星マイナス1。
気持ちよく読めますよ(数学に詳しくなくても)

難しい言葉はたくさん出てきますが
難しい話はひとつもありません
難しい話を如何に簡潔に
誰でも理解できるように
話をすること
センスがあるかないかって
そういうことだと思うんですよ
素数からリーマン予想までの道のりを、平易に平易に書き進めた数学啓蒙書の大著

 リーマン予想の解説は、とかく難しくなりがちだが、そもそも証明以前に、命題そのものが一般人には理解困難なのだ。
 「ζ(ゼータ)関数の自明でない零点は、全て実部が1/2の直線上に存在すると思うよ」とのことですが、そういわれましても、それを理解するのがまず難問なわけ。ましてや、これがどうして素数定理よりも精度が高い素数密度を出せるのかがさらに難しい。そもそも素数定理そのものすら我々素人には理解が難しい。でも、このリーマン予想はなにやら凄いらしい。
 証明には100万ドルの賞金がついているわ、映画になるわ、全く無関係な量子力学のランダムエルミート行列と繋がっているだわ、もう凄い凄い凄い大変でエレガントで神秘的で萌え萌えだという。それほどイカスならば、否、それほどナウいトレンドだというならば、ぜひとも理解したいではないか。数学は知らない、数学を勉強するガッツもない、だが、せめて概観でもいいから理解したいんです!
 OK任せろ
 という趣旨で書かれたのが本書である。確かに数式を避け、イメージを主としているので判り易い。そして面白い。しかし平易であることを狙いすぎたため、無限の濃度の話をしているところでも、対角線論法やカントールの名前すら出てこないため、かえって理解しにくい箇所もちらほらあるように感じた。それがネック。ただリーマン予想の解説本の中では、最も平易だと思うので、そういう意味で貴重だと思う。GJ
素数の音楽を読んで

この本には魅力的な人物がたくさん出てくる。いづれも最高の知性の持ち主で数学が好きな人たち。コンピュータも出てくるがその役割は低い。全編を通じて感じたのはガウスの素数に対する見通しの確かさである。素数表を見てコイン投げの要素を取り入れた素数の分布を予想する関数を作成してしまう。またそれがカオスの考えを入れた現代の素数理論に通じてしまう見事さ。ガウスもオイラーもそしてリーマンも計算の名人でありともかく数字をいじくりまわすのが大好きな人たちだ。昔予備校の先生が手を動かさないわれわれに向かって手が自然に動くまで勉強しないとだめといったがなんだか通じるところがある。膨大な計算をしているうちに深遠な真理にたどりついたのだろうか。

リーマンの予想がなんなのか。ガウスの素数関数とゼータ関数からゼロ点(これも良く分からないが)と素数の関係を予想した式であるらしい。ゼロ点が1/2の線上に分布していることを証明できればいいらしい。そのようななかでモンゴメリーが双子の素数が近接しているのだからゼロ点も近接していると考えた(しかし実際にはそうでなくまた新しい展開が開ける)のは私もそう思ったので数学者もそのような発想をすることを知って安心した。

ラマヌジャンはこの本の中で異彩を放つ人物である。過去の業績や周りの人たちがやっていることを理解するのではなく、数の本質を理解しようとする。結局最終的にリーマンの予想を証明できるのは新たな発想ができる数学者であると著者であるソートイは述べている。

新しい言葉を獲得することにより理解が深まる。また新しい視点が得られる。どうも自分みたいななまけものは今ある知識で満足してしまうが一生を棒にふるかもしれないリーマンの予想の証明に人生をかける勇気ある数学者がいるから数学、そして科学が進歩してゆくのだということは分かった。




新潮社
異端の数ゼロ―数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念
素数に憑かれた人たち ~リーマン予想への挑戦~
不思議な数eの物語
不思議な数πの伝記
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素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)

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